aida ha nani de dekiteiru ?

〈いかにしてワタシはこの本に出会ったか〉についての記録

2014-01-01から1年間の記事一覧

2014年は

服を一着も買いませんでした。 かわりに本を買いました。 去年より映画を観ました。 いろんな美術館に行きました。

その'女性'を見ているのはだれか ―― 「見る/見せる/見られる」をめぐるヘゲモニー

*** *** 無性に美術館に行きたくなって、国立国際美術館で開かれている「ノスタルジー&ファンタジー」展*1を見てきた。美術自体にほとんど知識はないし、まったく予習もしていかなかったので、完全に無知状態。美術館に着いたのはすでに閉館2時間前で…

最近であった本・読んだ本 7-8月

なんか久しぶりなのですごい数になってしまいましたが、7-8月の間に出会った本を紹介。中にはもう読み終えた本もあるけど。博物館学関係の本を集中的に読んだので、それ系のが多いですね。以下、いつものフォーマットです。 *** NASA ―宇宙開発の60年 (中…

もののけ姫を観た

映画を見ながら、無痛分娩に関する記事を読んだことを思い出していた。そのなかで、「自然ではないから」という理由で反対する意見があった。同性婚に反対する人のなかにも、「自然に反しているから」という理由をいうひとがいる。 こういうところにでてくる…

最近であった本たち 6月

6月1日にすでに一度本屋めぐりをしているにもかかわらず、しびれを切らして今月二度目の本屋めぐり。収穫がたくさんありました。 雲の中では何が起こっているのか (BERET SCIENCE) 作者: 荒木健太郎 出版社/メーカー: ベレ出版 発売日: 2014/06/23 メディア:…

バート・ボリンの経歴

IPCC初代議長を務めた気象学者バート・ボリンは1956年に気象学の博士号を取った後、C.G.ロスビーに大気化学(とくに大気汚染物質の滞留時間の問題)への転向を勧められたそうだ。この時期に関わらずとも、気象学と大気化学の人材の関係はけっこう気になるとこ…

素粒子で地球を視る: 高エネルギー地球科学入門

素粒子で地球を視る: 高エネルギー地球科学入門 作者: 田中宏幸,竹内薫 出版社/メーカー: 東京大学出版会 発売日: 2014/05/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 出会った日:2014年6月9日 出会った場所:大学生協書籍部 出会ったきっかけ:物理…

SF映画と科学技術社会

SF映画がすきで、ときどき劇場に見に行く。近未来が舞台だとなおいい。映画に出てくる未来のテクノロジーを見るのがすきだ。元来新し物好きで、古臭いのはすきじゃないから、むかしのSF映画はあまり見ない。近未来的で、スタイリッシュなテクノロジーが見た…

6月書店めぐり

6月初めの書店めぐり。 紀伊国屋書店グランフロント大阪店で社会学特設コーナーができていたので、冊子をもらってきた。 *** 気象学入門: 基礎理論から惑星気象まで 作者: 松田佳久 出版社/メーカー: 東京大学出版会 発売日: 2014/05/29 メディア: 単行本…

科学的助言についての研究を対象にした科学計量学的研究

Pielkeさんのtweetで知ったある論文について。 ところで増田さんにおしえてもらったのだが、Pielkeさんはペルキーと発音するらしい。 わたしもよく知らなかったのですが、本人(Roger Pielke Jr.)のウェブページを見るとPell-Keyとあるので、ペルキ(ー)がよい…

5月の新刊本とか、リスクとか、ジェンダー関係とか

最初の3冊は大学生協の書籍部で見つけた新刊本たち。半分はジェンダー関係の本。 読みたい本は尽きない。 *** リスクの人類学 不確実な世界を生きる 作者: 東賢太朗,市野澤潤平,木村周平,飯田卓 出版社/メーカー: 世界思想社教学社 発売日: 2014/05/22 メ…

視覚の理論についての本たち

*** 文学部で開講されている映画理論の講義を取っている。実は去年も受講して、単位は取ったんだけど、毎年違う内容をシリーズ化している講義なので今年も受けることにした。去年の授業のなかでなぜか僕の心に強く残っているのは「クレショフ効果」だ。こ…

専門外分野の語学教育的拡張

芸術を語れる人になりたい!みたいな願望があった。 といっても絵画にはあまり興味がないし、音楽もすきかと言われればすきだが、別に詳しくもない。J-POPのほかには、中学以来、クラシックやジャズを聴くのはまあまあすきだが、うんちく的な知識はほとんど…

別のブログつくりました

人生ではじめてブログをつくったのはたぶん中学生の時だったと思うけど、新しくブログをつくるときってなんかわくわくしますよね。どんな内容にしようかとか、デザインはどうしようかとかいろいろ決めるのは手作り感があってなんだか楽しい。まあたいがい続…

最近出会った本たち

いろいろあって最近は本という形で文章を読んでいない気がする。 文章なんて文字が読めればどんな形態であってもよいのだけど、本というメディアはある種の編集物だというところに特徴があるんだろうな。たとえば統一性とか構成とか、たぶん個々の文章(たと…

科学的知識の別の理解の仕方について

ちょっと理解をまとめてみる 社会的意思決定の場(たとえば政策決定)において、エビデンスの基礎となるものは科学的知識であることが多いが、ここにおいて科学的知識とは、"事実"であることが保証された知識、ではなく、「合意された」過程により"品質"がある…

泳いだ

最近、市民プールに泳ぎに行った。 中学、高校と部活は水泳部で、スポーツは水泳くらいしかできなかったので、大学に入るまでスポーツといえば水泳だった。水泳もかなり日常的なものだった。 部活を引退して高校を卒業して大学に入って、泳ぐことはめったに…

スマホに替えて

今年の初めから、携帯電話をスマホ(いまやスマホは一般名詞だが、具体的にはiPhoneだ)に替えた。それまではいわゆる「ガラケー」だったので、変えてからしばらくは勝手がわからずに難儀したが、最近はようやく使いこなせてきた。 ガラケーと比べたときにスマ…

S.ローランド博士と日米放射化学研究

1995年のノーベル化学賞には、大気化学分野の功績から、クルッツェン氏、ローランド氏、モリーナ氏が選ばれた。ローランド氏とモリーナ氏は1974年にCFCによる成層圏オゾン破壊の反応機構理論を発表したことで著名だ。ローランド博士は大気化学の権威として認…

ネット上でのピアレビューとその限界

STAP細胞のニュースが国内を駆け抜けてからしばらくして、今度はネット上でこの論文への検討を試みる動きが始まった。正確に言えばこれは正しくない。なぜならある論文が雑誌上で発表されれば、自動的にその論文は次のステージに立つことになるからだ。すな…

Paul N. Edwards(2010) A VAST MACHINE ほか

A Vast Machine: Computer Models, Climate Data, and the Politics of Global Warming (Infrastructures) 作者: Paul N. Edwards 出版社/メーカー: The MIT Press 発売日: 2010/03/12 メディア: ハードカバー クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 越…

シャロン・バーチュマグレイン(2013) 異端の統計学 ベイズ ほか

異端の統計学 ベイズ 作者: シャロン・バーチュマグレイン,冨永星 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2013/10/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る 統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀 作者: デイヴィッドサルツブル…

「大気科学に関心があります」/個別科学の名称問題

ボクは地球科学に関心を持っていて、その中でも特に大気に関心がある。 ただ、自分が抱く関心について対外的に簡潔な表現で正確に記述するのは意外と難しい、と思うことがある。 *** そもそも、地球科学という学問が扱う対象は非常に多くの学問分野からな…

人為的地球温暖化研究の先駆けたち

最近気候科学(とくに人為的気候変動研究)の歴史について勉強しているのだけど、気になる記述を見つけたので、すこし調べてみた。以下、まとめ。 Mark Maslin(2008)"GLOBAL WARMING A Very Short Introduction" を読んでいたら、CO2による気候への影響研究の…

映画館で映画を観た

久しぶりに映画館に映画を観に行った。 「トリック ラストステージ」を観た。 シリーズの完結の形に、見た直後はもやもやしていたが、しばらくしてから腑に落ちた。今にして思えば、よいラストだったと思う。 むしろ映画の本編は実はラストのための「前座」…

書くこと話すこと、伝えること

好きな事を話すのは難しいなあと思った。 自分が好きなこと、あるいは関心を持っていることについて、ひとに話すことはボクにとってとても楽しいことだ。 ただ、それをうまく言葉にして、相手に伝えることは難しい。 自分の中のなにかがもどかしく、いまいち…

佐藤 康雄(2013) 放射能拡散予測システムSPPEDI―なぜ活かされなかったか

放射能拡散予測システムSPPEDI―なぜ活かされなかったか (科学と人間シリーズ) 作者: 佐藤康雄 出版社/メーカー: 東洋書店 発売日: 2013/03 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含むブログを見る 私事だが、学科の研究室配属があり、配属先が放射化学…

論文メモ

2014年から、ワタシが読んで公の場に載せるべきだと(勝手に)判断した論文に関してはメモを公開することにしました。 あくまでも個人的なメモという位置づけですが、誤り等あればご指摘ください。 定期的なものにするかは検討中ですが、余裕ができれば、ひと…