aida ha nani de dekiteiru ?

〈いかにしてワタシはこの本に出会ったか〉についての記録

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バート・ボリンの経歴

IPCC初代議長を務めた気象学者バート・ボリンは1956年に気象学の博士号を取った後、C.G.ロスビーに大気化学(とくに大気汚染物質の滞留時間の問題)への転向を勧められたそうだ。この時期に関わらずとも、気象学と大気化学の人材の関係はけっこう気になるとこ…

科学的助言についての研究を対象にした科学計量学的研究

Pielkeさんのtweetで知ったある論文について。 ところで増田さんにおしえてもらったのだが、Pielkeさんはペルキーと発音するらしい。 わたしもよく知らなかったのですが、本人(Roger Pielke Jr.)のウェブページを見るとPell-Keyとあるので、ペルキ(ー)がよい…

科学的知識の別の理解の仕方について

ちょっと理解をまとめてみる 社会的意思決定の場(たとえば政策決定)において、エビデンスの基礎となるものは科学的知識であることが多いが、ここにおいて科学的知識とは、"事実"であることが保証された知識、ではなく、「合意された」過程により"品質"がある…

S.ローランド博士と日米放射化学研究

1995年のノーベル化学賞には、大気化学分野の功績から、クルッツェン氏、ローランド氏、モリーナ氏が選ばれた。ローランド氏とモリーナ氏は1974年にCFCによる成層圏オゾン破壊の反応機構理論を発表したことで著名だ。ローランド博士は大気化学の権威として認…

人為的地球温暖化研究の先駆けたち

最近気候科学(とくに人為的気候変動研究)の歴史について勉強しているのだけど、気になる記述を見つけたので、すこし調べてみた。以下、まとめ。 Mark Maslin(2008)"GLOBAL WARMING A Very Short Introduction" を読んでいたら、CO2による気候への影響研究の…

科学的不確実性を前提とした公共的議論の場の必要性 まとめ

twitterに省略版を連投したのでそのまとめ。 米国・大手新聞社が読者投稿欄(web)に根拠のない地球温暖化懐疑論を載せないようにすることを決定したという記事(http://t.co/fWyE01Zvqh)を読んですこし考えたことを考えの整理の意味も込めてぽつぽつ投下— chlo…

不確実性の管理手法とIPCC まとめ

深夜唐突にtwitterに連投した科学的知見の提供を目的とする国際機関の不確実性の管理手法とIPCCに関する観点のまとめ。 [読んだ]大久保彩子・石井敦,2004,"国際捕鯨委員会における不確実性の管理――実証主義から管理志向の科学へ".『科学技術社会論研究第3号…