aida ha nani de dekiteiru ?

〈いかにしてワタシはこの本に出会ったか〉についての記録

最近出会った本たち

いろいろあって最近は本という形で文章を読んでいない気がする。

文章なんて文字が読めればどんな形態であってもよいのだけど、本というメディアはある種の編集物だというところに特徴があるんだろうな。たとえば統一性とか構成とか、たぶん個々の文章(たとえば章とか項とか)をどう組み立てるのかっていう高次の情報に本というメディア独自の価値があるんじゃないかなとふと思った。

 ***

まあそんなわけでぼくが最近出会った本を並べておく。

これからは次のようなフォーマットを使いたいと思う。

  • 出会った日:
  • 出会った場所: 
  • 出会った経緯:
  • 興味を持った理由:
  • 読みたいポイント:

 

Image Politics of Climate Change: Visualizations, Imaginations, Documentations

Image Politics of Climate Change: Visualizations, Imaginations, Documentations

 
  • であった日:記録していない
  • であった場所: ネット
  • であった経緯:Saffron J. O’Neill "Climate change and visual imagery" という論文を読んだ。referenceから関連論文を探していたら、この本に出会った。今年の4月に出たらしいが、まったく知らなかった。こういう情報はどうやったら系統的に得られるのだろう。いずれにせよ、アンテナは高感度で広く広げておいた方がいい。日本のアマゾンではまだ予約中だ。買いたいのだが、金欠なのでこのタイミングで買うべきか悩んでいる。
  • 興味を持った理由:実は、気候変動問題における図の問題は、別の論文を読んでから気になっていることだった。ボクは日本の新聞報道における図の使い方についてメディア分析をしようかなあと思っていたのだが、実は同じようなことが海外ではすでに論文になっていた。驚いた。上記のレビュー論文によると、この分野の研究はまだ始まったばかりのようだ。
  • 読みたいポイント:

 

越境大気汚染の物理と化学

越境大気汚染の物理と化学

 

 

  • であった日:2014.5.6 
  • であった場所: 紀伊国屋グランフロント大阪で購入
  • であった経緯:大阪梅田には大型書店と呼ばれる規模の書店がいくつかあって、ボクも月一くらいで通っている。紀伊国屋書店は阪急梅田駅にも大きなものがあるが、グランフロントにもできた。ところがグランフロント店は営業時間が21:00までなので、いつも気づいたら閉店時刻でなかなか行けていなかった。GWにグランフロントに行った際に立ち寄ってみて、見つけた。3月に出ていたらしいが知らなかった。ぼくはいつも阪急梅田の紀伊国屋茶屋町ジュンク堂で本を探しているが、前者は駅なかなので立ち寄りやすいが理工学系の専門書は品ぞろえが頼りなく、少々歩いてジュンク堂を頼りにしていた。ジュンク堂はたぶんここらではぴか一の品ぞろえだと思う。しかし4月にジュンク堂を見たときにこの本はなかった。実はこの本を買った後、ジュンク堂にも行ったのだが、その時にもまだおかれていなかった。もしかしたらジュンク堂は専門書の新刊には弱いのかもしれない。グランフロント店はこの点すぐれているようだ。
  • 興味を持った理由:自分の研究とも多少関連しているし、大気化学にはかなり興味を持っている。が、日本語圏で読める教科書は少ないのだ。この本の目次をみたところ、エアロゾルや雲の物理と化学が載っていた。対流圏に特化しているが、たぶん部分的な位置づけとしては、Seinfeld "Atmospheric chemistry and phisics" の日本語版と言っていいかもしれない。
  • 読みたいポイント:

 

日本うなぎ検定: クイズで学ぶ、ウナギの教科書

日本うなぎ検定: クイズで学ぶ、ウナギの教科書

 

 

  • であった日:2014.5.6
  • であった場所: 紀伊国屋グランフロント大阪で購入
  • 出会った経緯:上記の店で平積みされていた。
  • 興味を持った理由:いつかここにも書いたが、ウナギには関心がある。最近はうなぎの一般書もかなり専門的な内容を含むものが出版されているようだ。にたような書籍がいくつかあったが、この本は一問一答形式で読みやすそうなのと、本の装丁が優れていたこと、図が多くフルカラーであったことがボクの購買欲をくすぐってしまった。
  • 読みたいポイント:

 

PowerPointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザイン入門 (KS科学一般書)

PowerPointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザイン入門 (KS科学一般書)

 

 

  • であった日:2014.5.6(たぶん)
  • であった場所: 丸善&ジュンク堂書店梅田店
  • 出会った経緯:ジュンク堂の科学一般書コーナーで見かけた。もしかしたらもっと前に手に取っていたかもしれない。科学一般書や科学論系の書籍の品ぞろえはジュンク堂がいちばんだ。
  • 興味を持った理由:科学における図の使用への関心が高まったことと、研究室に配属されて、自分がプレゼンテーションする機会を見据え、どうせならデザイン的にすぐれたプレゼン資料を自分もつくりたいと思ったので。
  • 読みたいポイント:

 

テクニカルコミュニケーションへの招待

テクニカルコミュニケーションへの招待

 

 

  • であった日:2014.5.6
  • であった場所:丸善&ジュンク堂書店梅田店
  • であった経緯: 上のビジュアルデザイン入門の横で見つけた。科学コミュニケーション系の書籍みたいだが、知らなかった。
  • 興味を持った理由:最近、不確実性コミュニケーションについての論文も読んでいて、科学コミュニケーションの勉強をしないといけないと思っていたので。
  • 読みたいポイント:

 

統計学入門 (基礎統計学)

統計学入門 (基礎統計学)

 

 

  • であった日:今年の春休み
  • であった場所: 東京
  • であった経緯:東京にいる数学科の友達に統計学の王道の教科書だと教えてもらった。
  • 興味を持った理由:統計学はずっと勉強したいと思っているのだが、本腰を入れて勉強する機会がなかった(やる気の問題でもある)。しかし、自分が興味を持っていることといえば、不確実性だったり、情報の可視化だったりするので、統計学の基礎的な知識は必要だ。そもそも理系なら統計学の知識や統計解析ぐらいできないとやばい? 巷は統計学ブームらしく、初心者向けの本もかなり多いが、ぼくにとって教科書というのは、なるだけわかりやすいのがいいのだが、ある程度かっちりしたものでないとかえって勉強するぞというやる気が出ない。困ったものだ。どうせなら王道らしいこの本にしようと思った。
  • 読みたいポイント:

 

Clouds in the Perturbed Climate System: Their Relationship to Energy Balance, Atmospheric Dynamics, and Precipitation (Struengmann Forum Reports)

Clouds in the Perturbed Climate System: Their Relationship to Energy Balance, Atmospheric Dynamics, and Precipitation (Struengmann Forum Reports)

 

 

  • であった日:2014.5.6
  • であった場所: 丸善&ジュンク堂書店梅田店
  • 出会った経緯:ジュンク堂の洋書コーナーで見つけた。
  • 興味を持った理由:大都会大阪と言えども、海外の専門書の品ぞろえがいいところはかなりかぎられている。ぼくはもっぱらジュンク堂で探すが、大阪市内でほかに海外の理工系の専門書がおいてあるところをしっているひとがいたらおしえてください。雲の本は日本でも最近よくでているが、専門書となると数少ない。ジュンク堂で見つけたこの本はハードカバーでカラーだったがそれほど値段は高くなかった。専門書は薄い本でもべらぼうに高いものもある中、タイヘン良心的だと思った。
  • 読みたいポイント:

 

流域管理の環境社会学――下諏訪ダム計画と住民合意形成

流域管理の環境社会学――下諏訪ダム計画と住民合意形成

 

 

  • であった日:記録していない
  • であった場所: 大学生協
  • 出会った経緯:本を見るのがすきなので特に買うつもりもなく生協の書籍部にはよくいく。専門書の新刊はよく並んでいるので油断ならない。社会学書コーナーで見つけた。
  • 興味を持った理由:環境社会学とよばれる分野には全然明るくないが、科学とも関係の深い分野だと思う。環境問題に関するローカルな意思決定のしくみには興味がわいた。
  • 読みたいポイント:

 

虹の西洋美術史 (ちくまプリマー新書)

虹の西洋美術史 (ちくまプリマー新書)

 

 

  • であった日:記録していない
  • であった場所: 大学生協
  • 出会った経緯:生協の新書棚で見つけた
  • 興味を持った理由:最近みたようなハードカバーの本を見たような気がする。気象現象はむかしむかしから人間の興味の対象だっただろうが、人間がどういうふうにそれを認識していたのか、気象学の発展はそれにどのように影響を与えたのかは興味あるところだ。これは気候変動問題においてもかなり気になるところで、自然現象のなかでも気象現象は特に身近なものなんだろうと思っている。
  • 読みたいポイント:

 

土壌圏の科学 (農学教養ライブラリー)

土壌圏の科学 (農学教養ライブラリー)

 

 

  • であった日:記録していない
  • であった場所:大学図書館新納本棚 
  • 出会った経緯:図書館の新納所コーナーで見つけた。4月に納書されたみたいだ
  • 興味を持った理由:土壌圏はまえから興味はあったが、どうやら自分の研究に必須の知識らしいので。
  • 読みたいポイント:

 

Atmospheric Science, Second Edition: An Introductory Survey (International Geophysics Series)

Atmospheric Science, Second Edition: An Introductory Survey (International Geophysics Series)

  • 作者: John M. Wallace,John Michael Wallace,Peter V. Hobbs
  • 出版社/メーカー: Academic Press
  • 発売日: 2006/02/15
  • メディア: ハードカバー
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  • であった日:2014.5.12
  • であった場所: 理工学図書館
  • 出会った経緯:ある講演会を聞きに行くために別のキャンパスに行ったので、そのついでに理工学図書館によった。総合図書館には蔵書数では及ばないが、さすがに理工系の専門書にはここにしかないものもある。気象学の書架で見つけた。
  • 興味を持った理由:海外の教科書はフルカラーが多いので読んでて楽しい。大気科学の定番の入門書らしいので一度読んでみたくなった。
  • 読みたいポイント:

 

地球環境問題の比較政治学―日本・ドイツ・アメリカ

地球環境問題の比較政治学―日本・ドイツ・アメリカ

 

 

  •  であった日:2014.5.14
  • であった場所: 総合図書館地下書庫
  • 出会った経緯:とある授業のレポートを(ぎりぎりになって)仕上げるため、涼しく人も少ない地下の書庫にこもっていたのだが、そこで環境系の書架を眺めていて見つけた。
  • 興味を持った理由:地球環境問題の社会科学的研究は科学技術論系では(日本では)少ないような気がする。しかし日本でも政治学系では専門書も多い。まずは過去の研究を知りたいと思った。トピックは大気汚染とオゾン層破壊と気候変動で、自分の関心ともかなり重なっている。
  • 読みたいポイント:

 

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

 

 

  • であった日:記録していない
  • であった場所: twitter
  • 出会った経緯:著者の平野啓一郎さんを知ったのはtwitterで、かなり評判が良かった。どうやらこの「分人」という概念がキーのようで、この概念は平野さんの小説にも通じているらしい。
  • 興味を持った理由:小説家の哲学というか、哲学的な思想を小説という形で表現するというスタイルが面白いと思ったので。著者がはかなり聡明な人であるという評判も聞いた。
  • 読みたいポイント: